爪と皮膚

本ページにはプロモーションが含まれています

爪と皮膚の関係

爪は皮膚の付属器官であり、手と足の指先を保護する重要な役割を担っています。
爪の仲間とも呼べる皮膚の構造や働きを知ることは、ネイリストして爪の組織や構造を知る上で必要不可欠です。

 

皮膚の主な働き

皮膚は体を包む「外皮」で、体の表面を覆い、様々な役割を持つ皮膚の働きは、主に3つに分けられます。

 

保護作用
皮膚の表面は弱酸性の皮脂膜で覆われていて、異物やウイルス、微生物の外界からの侵入・付着を無害化する働きがあります。
また、紫外線などの光線を吸収し、散乱させて体を保護するバリアとしての役目を持っています。

 

体温調節作用
表皮の角質層と最下部にある皮下組織は、熱を伝えにくい性質があるので、体内の熱の放散を防ぎ、外気温の変化の影響を受けず、一定の体温を保つ手助けをしてくれます。
また汗腺(皮膚の付属器官の一部)から汗を出して体温を調節しています。

 

吸収作用
乾燥した肌にクリームなどを塗ると、肌がしっとりと潤うのは、皮膚を通して物質を体内に取り入れる経皮呼吸という作用があるからです。
皮膚から吸収されやすいのは、油性物質のクリーム類や、油溶性ビタミンであるビタミンA・D・Eなどです。

 

皮膚の主な働き

ネイルプレートは、表皮の角質が特殊に分化し、薄い角質片が背爪・中爪・腹爪の3層に雲母状に積み重なって形成されています。
背爪・腹爪は薄いケラチンが縦方向に連なり、中爪は最も厚いケラチンが横方向に連なっています。
3層で形成されることにより、爪は硬さだけでなく柔軟性も揃えています。
主成分は、アミノ酸が集まってできたケラチンという繊維状のたんぱく質です。
皮膚の角質は軟ケラチン、毛髪やつめは硬ケラチンで、硫黄を含んだアミノ酸の量が異なります。

 

正面断面図

Sponsored Link